2017.02.25sat kariyushi no yoru vol.15ライブレポート
2017.02.25sat kariyushi no yoru
vol.15ライブレポート
『春にゴンドラ』と称された今回のかりゆしの夜は、慌ただしく過ぎ去るこの時期の『時間』を見事なまでの演出で刻まれた。
美らBAND。彼らの奏でる音楽は、今回も音楽の域を超えたメッセージを提供してくれた。
2部制で構成されたLiveセットの中で、アップテンポのチューンからバラードまでを取り入れ、会場の空気を操った。
MCの局所に、『卒業』や『門出』のエピソードを盛り込み、メンバーならではの表現でエールを送る。
そう、今回のかりゆしの夜は何より、青春そのものだった。
この日はLive会場でもある、琉泡楽園美らのアルバイトスタッフも当事者となり、一曲一曲を胸に刻んだ。
Live後半、パーカッションの寺岡が言った、『僕たちはいつも残されるんです』という言葉には優しさと儚ささえ感じた。
送り出す人、送り出される人、思い思いの時間を音楽が繋げ、そうしてかりゆしの夜が構成されていることに自ずと感じられる。
Live終了前にボーカルの河内が言う。
『人を信じること。人を大切にすること。』
すべてを物語るそのメッセージで、ラストの『うたのうた』の演奏が始まり、Liveは圧巻の空気感と感動を残し終演となった。
走り続ける彼らだからこそ、その時々の一コマを描写し、聴く者の心に足跡をつける。
〜かりゆしの夜〜は単なるLiveパーティーではなく、暮らしの中にある贅沢な節目であることを、思い知らされる夜となった。
Team chura entertainment
高岡 敦